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INTERVIEW

その先にあるもの Beyond Slow

01はじめてのことも、なんでもやってみたら
驚きと、楽しみと、変化が少しずつやってきた

SLOW LABEL
アカンパニスト

ディレクション:栗栖良依 編集:友川綾子 取材・文:清水康介 写真:古川智基(SAFARI.inc)

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「すごく恥ずかしいです」と少しはにかみつつも、
今回しっかりとお話を聞かせてくれたのは、アカンパニスト (*1) の保住綺草(ほずみ・きさ)さん。
普段は、リネン製品を取り扱う会社に勤め、ポップなど販促物の制作を担当しています。
ふんわりとした印象そのままの柔らかい話しぶりながら、
一つ一つの言葉をゆっくりと紡ぎ出すように丁寧に語ってくれました。

(*1)アカンパニスト
SLOW LABELが育成を進めている障害のある人と一緒に創作活動をする人材。
創作の可能性をひろげ、充実した創作体験や質の高い作品作りに一緒に取り組む伴奏者。

保住綺草さん 第1回

今回インタビューに応じてくれた保住さん

友達にくっついてやってきた、手仕事の工場

「SLOW LABELに出会ったきっかけは、同じ専門学校に通っていた友達がSLOW FACTORYというイベントに参加していて、その話を聞いて面白そうだったので、『次、ついて行っていい?』と一緒に出かけたことです」

軽い気持ちで保住さんが訪れたのが、「THE FACTORY 2」でした。「織り」と「編み」というキーワードのもと、4組のアーティストが開発したファブリック製品をみんなでつくるイベントです。会場は、保住さんが

「綺麗な海と空が広がっているのが印象的でした」

と振り返る横浜の象の鼻テラス、2013年3月のことです。

当時、桑沢デザイン研究所の学生だった保住さんとご友人は、手先の器用さを買われ、ワークショップの講師だったアーティストの井上唯さんから、すぐさまサポート役を任されます。

「わりと最初の方から『あなたたちは教える側に回ってねー』みたいな感じで。その時は特に疑問にも思わず『あ、そういうものかー』って(笑)」

小さなころからの「得意」が輝く場所

保住 綺草(ほずみ きさ)

SLOW LABEL アカンパニスト

PROFILE

保住 綺草

神奈川県生まれ。中学時代に将来は作る仕事をしたいと思いデザイン系高校へ進学。のち桑沢デザイン研究所卒業。桑沢在学中に「THE FACTORY 2」にボランティアとして参加したのがきっかけで、以後継続的に参加。SLOW LABELでは主にワークショップアシスタントとして、ひとつの事を様々な人と作り上げる楽しさを伝える活動している。デザイン事務所勤務後、現在はインハウスのデザイナーとして勤務。

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