ABOUT US
SLOW LABELについて
SLOW LABELは国内外で活躍するアーティストとともに
コミュニティがかかえる課題を発掘し
さまざまな分野の専門家や市民・企業・行政をまきこんで
マイノリティの視点から社会課題を解決にみちびく
「もの」「こと」「人」のしくみをデザインします
生産性を重視しがちな社会に「スロー」な感性をとりもどし
じぶんたちのあり方を問いつづけ、変化をおそれずに
多様性と調和のとれた社会をめざします
ACTIVITY BASE
横浜
象の鼻テラス
〒231-0002
神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
※象の鼻テラスは、横浜市文化観光局の委託により、スパイラル/株式会社ワコールアートセンターが運営を行っています。
認定NPO法人 スローレーベル 団体情報
理事長
江森克治(株式会社ココラボ・協進メディアソリューションズ株式会社 代表取締役)
副理事長
古川智基(有限会社サファリ 代表取締役)
坂口裕昭(株式会社ギャザー COO・弁護士)
理事
皆川 明(株式会社ミナ ファウンダー)
金井圭介(サーカスアーティスト・ジャグリングドット 信州代表)
監事
川嶋舟(東京農業大学 准教授)
各種PDFデータ
年度 | アニュアル レポート | 事業報告書 | 活動計算書 | 貸借対照表 | 財産目録 |
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2023年度 | 2023年度事業報告書 | 2023年度活動計算書 | 2023年度貸借対照表 | 2023年度財産目録 | |
2022年度 | 2022年度アニュアルレポート | 2022年度事業報告書 | 2022年度活動計算書 | 2022年度貸借対照表 | 2022年度財産目録 |
2021年度 | 2021年度アニュアルレポート | 2021年度事業報告書 | 2021年度活動計算書 | 2021年度貸借対照表 | 2021年度財産目録 |
2020年度 | 2020年度アニュアルレポート | 2020年度事業報告書 | 2020年度活動計算書 | 2020年度貸借対照表 | 2020年度財産目録 |
2019年度 | 2019年度アニュアルレポート | 2019年度事業報告書 | 2019年度活動計算書 | 2019年度貸借対照表 | 2019年度財産目録 |
2018年度 | 2018年度アニュアルレポート | 2018年度事業報告書 | 2018年度活動計算書 | 2018年度貸借対照表 | 2018年度財産目録 |
PARTNER
ローカルパートナー
SLOW LABEL徳島/株式会社共立
SLOW LABEL熊本/社会福祉法人愛火の会野々島学園
HISTORY
2009 - 2010
横浜ランデヴープロジェクトスタート
曽谷朝恵 MIZUシリーズ
矢内原充志 マサコちゃんの時間
象の鼻テラス(横浜市文化観光局の委託によりスパイラル/株式会社ワコールアートセンターが運営)の事業として、横浜ランデヴープロジェクトを実施。国内外で活躍するアーティストを横浜市内の障害者施設に派遣。それぞれの施設で行われているものづくり活動やユニークな特技をもつ人など、アーティストの視点で気になるものを発掘し、プロダクトに転換する実験がスタート。
2011
現代表の栗栖良依がディレクターに就任
プロダクトブランドとしてSLOW LABELを設立
マサコちゃんシリーズ 風のバード×矢内原充志
botaoシリーズ リワーク神奈川×葉山有樹
スポンジモグラ とつかわかば×acco
2010年から骨肉腫の闘病生活をしていた栗栖良依が、社会復帰するタイミングで横浜ランデヴープロジェクトのディレクターに就任。大阪と東京を拠点に活動しているデザイン会社 SAFARI.incをアートディレクターに迎え、プロジェクトで生み出された品々を「SLOW LABEL」と名付けてブランディングし、「DESIGNTYDE TOKYO」や「ROOMS」などの展示会へ出展。その後、全国の百貨店や美術館、セレクトショップなどで販売を行う。
2012
SLOW FACTORYを全国展開
SLOW TOOL「MARUIRO」誕生
THE FACTORY展の様子
photo by 427FOTO
井上唯のまるイロワークショップ
photo by 427FOTO
曽谷朝絵のSLOW FACTORY
photo by 427FOTO
井上唯の大きなまるイロワークショップ
photo by 427FOTO
プロダクトが売れるほど、スローなやり方では生産が追いつかなくなってしまうことや、ものづくりはひとつの福祉施設の中でも関われる人が限られてしまうなどの、数々のミスマッチを経験。そこで、アーティストのクリエイティビティを<プロダクトデザイン>ではなく、誰もがものづくりを楽しむことができる<手法>や<道具>の開発に活用。そこから、障害の有無を問わず、地域に暮らす多様な人がものづくりを通して交流できる市民参加型ものづくり「SLOW FACTORY」を開始。手のひらサイズの織り機「MARUIRO(考案:井上唯)」は、SLOW FACTORYのヒット商品として、大小様々なサイズで展開され、全国各地を巡回する人気プログラムに。
2013
スローレーベル徳島誕生
金沢漁港と海のものづくり
佐々木さんの小鳥
味噌玉 わくわくワーク、SELP杜×中山晴奈
金沢漁港と海のものづくり
特定非営利活動法人とくしま障がい者就労支援協議会と協働し、化学薬品等を一切混ぜない天然灰汁発酵建ての製法による藍染の新シリーズ「BLUE BIRD COLLECTION(ブルーバードコレクション)」を発表。SLOW FACTORYの人気をうけて、購入者が自らつくるキット商品のシリーズも同時発売。横浜では、「海のものづくり」をテーマに、金沢漁港の協力のもと、漁網を編み海苔を育てるプロジェクトを実施。育てた海苔で、横浜市内の福祉施設(わくわくワーク、SELP杜)と一緒に「味噌玉(フードデザイナー:中山晴奈)」を開発した。その模様をおさめたドキュメンタリー映像作品「ひとひろはん(監督:池田美都)」をSLOW FACTORY展3「Blue Ocean Blue Sky-うみとそらのものづくり」で発表。
2014
特定非営利活動法人スローレーベル設立
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014開催
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014
photo by Kyosuke Asano
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014
photo by Kyosuke Asano
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014
photo by Kyosuke Asano
横浜市の文化観光局と健康福祉局と共に、多様な人の居場所と役割の創出をビジョンに掲げ、突出した能力や知覚をもつ障害者と多様な分野のプロフェッショナルを繋ぐ現代アートの国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」(*)を開催。2020年まで継続した3回の開催を通じて、社会に溢れるバリアを発掘し、アートの力で取り除くことをめざす発展進行型プロジェクトとして位置付ける。開催を機に、SLOW LABELを法人化。特定非営利活動法人スローレーベルとなる。第一回目のパラトリエンナーレでは、初めてパフォーミングアーツに挑戦するも、障害当事者にはあまり参加してもらえず、障害のある人が障害のない人に混ざって活動に参加する上で、環境や心理面に数々のバリアが存在するという社会の現状を目の当たりにした。 * 主催:横浜ランデヴープロジェクト実行委員会、特定非営利活動法人スローレーベル
2015
厚生労働省「平成27年度 障害者の芸術活動支援モデル事業」
市民参加型パフォーマンス「SLOW MOVEMENT」開始
ヤマハ、ヤマハ発動機と「&Y(アンディ)」 を共同開発
アクセシビリティ&アカンパニスト研究プログラム
photo by Ken Kato
国連大学前広場(東京・青山)での
SLOW MOVEMENT パフォーマンス
photo by 427FOTO
アクセシビリティ&アカンパニスト研究プログラム
新豊洲でのSLOW MOVEMENTパフォーマンス
厚生労働省「障害者の芸術活動支援モデル事業」や市民参加型パフォーマンス「SLOW MOVEMENT」を通じて、障害のある人の芸術活動を支援する人材「アクセスコーディネーター(環境を整える人)」と「アカンパニスト(伴奏する人)」の研究をしながら、障害のある人が社会の中で文化芸術活動に参加するための環境整備に取り組んだ。SLOW MOVEMENTでは、詩人・三角みづ紀が本プロジェクトのために書き下ろした詩「The Eternal Symphony 1st mov.」をもとに、サーカスアーティスト・金井ケイスケと多様な市民パフォーマーがパフォーマンスを制作。国連大学前広場やスパイラル、豊洲公園などでパフォーマンスを披露した。プロジェクトの中では、音楽のヤマハと乗り物のヤマハ発動機と音を奏でる電動アシスト車いす「&Y01」を共同開発した。
2016
SLOW GELATO(熊本)オープン
新豊洲 Brillia ランニングスタジアム オープン
SLOW ACADEMY 開始
リオ閉会式・旗引継式のステージアドバイザーに就任
SLOW MOVEMENT Showcase & Forum開催
SLOW GELATO 店舗外観
旬のフルーツや野菜で様々なフレーバーが楽しめる
新豊洲 Brillia ランニングスタジアムでの
エアリアルトレーニング
SLOW ACADEMY in APCD
Showcase & Forum 聞こえても聞こえなくてもダンス劇
(演出・振付:熊谷拓明 出演:鹿子澤拳・南雲麻衣)
熊本県合志市にある野々島学園と共に、障害のある人の創造的で新しい働く場をつくる取り組みとして「SLOW GELATO -MADE IN NONOSHIMA-」オープン。東京では、SPORT×ART(スポーツバイアート)というテーマのもと、東京オリンピックの選手村予定地の向かいに新豊洲 Brillia ランニングスタジアムがオープン。SLOW LABELの空中芸(エアリアル)やフィジカルトレーニングの練習拠点となる。また、多様な人が共に学べるプログラム「SLOW ACADEMY」を開始。JICA(国際協力機構)の派遣でバンコクのAPCD(アジア太平洋障害者センター)では、タイ・ミャンマー・カンボジア・ラオスの知的障害者とその家族を対象に、アニメーション作家・信耕ミミとアニメーション制作のプロセスを通じて、仲間との協働を学ぶプログラムを実施した。夏には、ディレクターの栗栖良依がリオパラリンピック閉会式・旗引継式のステージアドバイザーに就任。アクセスコーディネーターやアカンパニストと共にパフォーマンスの成功に貢献。SLOW MOVEMENTでは、舞台芸術界と障害を切り口とした活動をしているプレーヤーを繋ぐことを目的とし、芸術性を重視した作品の紹介と、障害のある人の舞台芸術環境を考える「SLOW MOVEMENT Showcase & Forum(会場:スパイラルホール)」がはじまった。
2017
スロー百掛店オープン
インクルーシブエアリアルの指導者育成開始
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017開催
SLOW MOVEMENT 静岡・大阪公演
スロー百掛店
SLOW MOVEMENT
The Eternal Symphony 2nd mov.
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017
photo by Ken Kato
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017
photo by Ken Kato
創造的過疎を掲げて注目を集める徳島県神山町に「スロー百掛店(ひゃっかてん)- HAND TRADE STORE – 」をオープン。全国の福祉作業所にある衣食住にまつわるこだわりの手仕事と、それを活かして商品やサービスに発展していける企業やクリエイターをつなぐ。2度目の開催となるパラトリエンナーレでは、継続年の研究活動によりアクセシビリティが改善され、障害のある人の参加が前回と比べて飛躍的に増え、野外の大規模パフォーマンス制作が実現した。また、SLOW MOVEMENTでは、演出に森山開次を迎え第二楽章を制作。東京公演に続く大阪公演では、100名を超える市民が参加してパフォーマンスを披露。静岡をはじめ、全国各地での体験ワークショップやミニパフォーマンスなど、多様なニーズとともにプロジェクトが発展。東京では、イギリスのNational Center for Circus ArtsからTina Carter(ロンドンパラリンピック開会式・エアリアルトレーナー)を招聘し、障害のある人のエアリアル(空中芸)を指導する人材の育成を行う。関連して、理学療法士やフィジカルトレーナーをはじめとした、障害のある人の身体に知識のある人材をチームに加え、障害のある人のフィジカルトレーニングの研究開発に着手する。
2018
ソーシャルサーカス勉強会の開催
SLOW ACADEMY 障害者のアート・スポーツ活動指導者育成講座
第2回目となるSLOW MOVEMENT Showcase & Forum の企画として、シルク・ドゥ・ソレイユの社会貢献プログラム「シルク・ドゥ・モンド」を障害のある人たちのリハビリテーションに応用している作業療法士のフレデリック・ロワゼル氏をモントリオールから招聘。クリエーションやレクリエーションを目的とした「サーカス」と、参加者が困難な社会の中で生き抜くためのソーシャルスキルを育むこと目的とした「ソーシャルサーカス」のアプローチの違いなどについて学んだ。2020年をターゲットイヤーとして2014年から創作発表とその人材発掘と育成を目的として続けてきたサーカスの活動から一転し、2025年の社会をターゲットとして、障害のある人たちのエンパワメントを目的としたソーシャルサーカスのプログラム開発をスタートさせる。また、スローレーベルがこれまで培ってきたアクセシビリティのノウハウを文化・スポーツ施設の職員やインストラクター、プロのダンスや演劇カンパニーの演出家などと共有(*)することで、 2020年後も障害のある人たちが継続的に地域でアートやスポーツを楽しむための環境づくりに着手した。創作としては、2014年から活動を共にするダンサーの森田かずよと定行夏海による新作『女松虫(演出:金井ケイスケ、振付:ソンシリー・ジャイルズ)』を日本財団 Diversity in The Artsの活動の中で制作。シンガポールで開催された国際障害者舞台芸術歳 True Coloursの中で発表した。* 平成30年度内閣官房 「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」に係る試行プロジェクト
コーポレートパートナー
株式会社 FREEing
2019
SLOW CIRCUS PROJECT発足
SLOW CIRCUS SCHOOL開校
株式会社サン・クロレラとの共同プロジェクト「Glue Crew(グルークルー)」始動
SLOW CIRCUS SCHOOLの様子
OPEN CREATION & TALK SESSION in SHIBUYA
サン・クロレラ社員とのワークショップ
ユックとリー 渦巻きの世界
今後の自主事業の柱として、サーカス技術をさまざまな事情により社会に出ることが難しいと感じている若者の支援に活かすソーシャルサーカスのスクールを開校。毎月第一土曜日に、横浜・東京都内にて定期開催。11月にはこうしたサーカス関連の動きを統合した活動プラットフォームとしてSLOW CIRCUS PROJECT発足。渋谷ストリームホールで、活動のお披露目としてイベント「OPEN CREATION & TALK SESSION in SHIBUYA」を実施。200名の定員を超える観客が訪れ、「日本初のソーシャルサーカスカンパニー」として注目を集めた。
また、今年度から株式会社サン・クロレラ と3年をかけて実施する共同プロジェクト「Glue Crew(グルークルー)」が始動。多様性を力に変える持続可能な企業文化づくりを掲げ、障害のある人とない人が一緒に行う体験学習型の研修を実施し、「Co-Creative人材」の育成と、部署・部門を超えたネットワークづくりに取り組む各種事業をSLOW LABELの企画により実施している。SLOW CIRCUS SCHOOLのプログラムを社員研修としても実施し、好評を得た。
SLOW CIRCUS SCHOOLは企業以外にも学校や子育て支援施設など、これまでの障害福祉以外のジャンルにもソーシャルサーカスのメソッドを役立てようと、積極的にワークショップ派遣事業を展開。対象に即したプログラムの開発に注力し、各所での継続した開催を模索。ビジネスパーソン向けに電通パライニシアチブと共同開発した「ユックとリー 渦巻きの世界」は、NewsPicksアカデミア会員を対象に実施し、高い評価を得た。
コーポレートパートナー
株式会社サン・クロレラ
株式会社JVCケンウッド
寄附者
株式会社リアライズ
2020
新たなサーカス展開
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020開催
SLOW MOVEMENT -Showcase & Forum vol.5-開催
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、様々なプログラムの”オンライン化”に挑戦。障害のある人やその保護者、施設職員に対するインターネットへのアクセシビリティ支援の強化に努めた。SLOW CIRCUS のワークショップでは、オンラインでも講師と参加者が双方向にコミュニケーションをとれるプログラムを開発した。また、自宅や施設で楽しめる初級者キットと自主練用オンラインサークルも販売スタートした。
今回が集大成となる「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」も<オンライン×リアル融合型フェスティバル>として開催。全国および世界の仲間や、重度障害など様々な事情で外出のかなわない人々との新たな出会いを生み出していった。大規模パフォーマンスを期待されたサーカスのプログラムは、感染対策のためアニメーションに変更。メンバーひとりひとりがグリーンバックの前で撮影し、その映像を合成するという方法で作品を作り上げた。カナダ、イタリア、チリのサーカスアーティストにも参加してもらい、国境と時空を超えて共創したアニメーション作品となった。
港区文化プログラム連携事業では、SLOW MOVEMENT -Showcase & Forum vol.5- をオンライン開催。「Well-being Arts -健やかな未来を創造しよう-」をテーマに第一部は『SLOW CIRCUS PROJECT』を立ち上げるまでの6年間を描いたドキュメンタリーを上映。第二部では、能の古典楽曲より「羽衣」の演奏実験を行った。オーストラリアのメルボルンにいる障害のある人たちの音楽グループthe Amplified Elephantsと、東京の「スパイラルホール」で謡う能声楽家の青木涼子が共演。映像にRMIT大学准教授のジョナサン・ダックワーズ氏と立命館大学准教授の望月茂徳氏が共同開発したプログラムで生成されたメディアアートを重ねる試みを実施。第三部では、港区でのソーシャルサーカスの活動をふり返るとともに、「Well-being Arts」をテーマに、アートがもたらす健やかな未来についてディスカッションし、5年間続いた本イベントを締めくくった。
コーポレートパートナー
株式会社サン・クロレラ
株式会社JVCケンウッド
寄附者
株式会社リアライズ
2021
東京2020パラリンピック開会式で障害の有無を超えた共創を実現
SLOW CIRCUS 普及に向けた準備を開始
認定NPO法人化
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014をきっかけに取り組んできた、舞台活動におけるアクセシビリティ開発の成果が実を結びました。オリパラ四式典で、障害のあるキャストが安心して参加できるように、企画制作から本番運営までをサポートしました。 今後は、このノウハウを舞台制作やイベント運営に携わる方々に広めることで、 障害のある人たちの社会参画の機会と選択肢を増やしていきます。
また、SLOW CIRCUS PROJECT改め、「SLOW CIRCUS」とし、「多様性と調和」のメッセージとその手段としてのソーシャルサーカスを全国に普及するため、ロゴマークやユニフォームの制作、紹介動画や公式サイトのリニューアルなどに取り組みました。団員たちは、今後トレーナーとして様々な対象者に体験ワークショップを提供します。また、全国各地でソーシャルサーカスの担い手を育てるための養成講座や、その仕組みづくりに取り組みます。
そして2021年9月に、スローレーベルは横浜市より「認定特定非営利活動法人」として認定されました。ご寄付(賛助会費を含む)は寄附金控除の対象となります。持続可能な運営体制を構築しながら、誰もが自分らしく生きられるSLOWな社会の実現に貢献していきます。
コーポレートパートナー
株式会社サン・クロレラ
株式会社JVCケンウッド
寄附者
株式会社テトラ 代表取締役 牧野陛
2022
SLOW CIRCUS ACADEMY 開校
日米プロジェクト始動
アクセシビリティの取り組み
東京パラリンピック開会式に向けてスローレーベルが開発したメソッドと、シルク・ドゥ・ソレイユのソーシャルサーカスを融合した6か月間のプログラム「SLOW CIRCUS ACADEMY」を新たに開講。自分の可能性にチャレンジしたい人を対象とした「エンパワメント専攻」と多様な人との創作活動に興味があるパフォーマーや演出振付家を対象とした「アカンパニスト専攻」が共創を通してそれぞれの自己実現を目指しました。12月のSOCIAL CIRCUS FESTAでは6か月間の成果をパフォーマンスで発表する機会を設け、修了した受講生17名全員に修了証を授与しました。
また、2022年より3カ年プロジェクトとして、独立行政法人国際交流基金の助成事業で、日米ソーシャルサーカス交流を開始。日本でのスローレーベルのソーシャルサーカスの活動を、アメリカでの実践者や専門家の方に知ってもらい、またスローレーベルも彼らから多くのことを学び、お互いの知見交換を通しての交流を始めています。
アクセシビリティの取り組みでは、東京2020オリンピック・パラリンピックの式典で開発した新たな情報保障の在り方であるコメンタリーガイドのチームが活動の幅を広めています。22年度は、2027年国際園芸博覧会に向けて開催されている「ガーデンネックレス横浜」において、さまざまな方へ花と緑をお楽しみいただくことを目的に、アクセシビリティの取り組みがはじまりました。
コーポレートパートナー
株式会社サン・クロレラ
株式会社JVCケンウッド
寄附者
リコー社会貢献クラブ・FreeWill
エイトチェンジ株式会社
篠原隆徳
株式会社 白石工務店
SUVACO株式会社
高島尚義
踊る「熊谷拓明」カンパニー
Dannacy
2023
参画型音楽プロジェクト『Earth ∞ Pieces』始動!
日米プロジェクト 渡米研修
アクセスコーディネーター講座の開発
参画型音楽プロジェクト『Earth ∞ Pieces(アース・ピースィーズ)』を始動しました。 ベートーヴェンの「喜びの歌(第九)」を題材とし、1公演ごとに多彩な個性を持つプレイヤーとの出会いと別れを繰り返しながら、国際社会共通のSDGs達成目標である2030年までの約6年をかけて、未だかつて誰も見たことも聞いたこともない「喜びの歌」を奏でることにチャレンジするプロジェクトです。
2022年度から開始した日米プロジェクトは2年目に突入。アメリカ・シアトルにあるThe School of Acrobatics and New Circus Arts(SANCA)でリサーチを行いました。2004年に障害のある子どもたちの活動の場を作ることを目的として設立されたSANCAではEvery Body Circus(多様な体のサーカス・EBC)を合言葉に様々な人向けにサーカス教室を展開していました。EBCの実践のためSANCAでは一般向け教室を展開したり、有料のショーを開催するなど財政面での工夫も。参加者、指導者、理事、寄付者など多くの関係者からお話をうかがうことができ、団体運営の上でも学びの多い訪問となりました。
アクセシビリティの取り組みでは、2022年度に開始した里山ガーデンでのコメンタリーガイドの継続開催のほか、スローレーベルの今までの活動の知見や経験を取り入れたアクセスコーディネーター講座の開発を開始。イベントを企画したり、お客様に楽しみを提供する場所に関わったりする人を対象に、アクセシビリティを整えることの心理的ハードルを下げ、どんな人にも気軽に実践してもらうことで、社会の多様性受容を広げていくことを目指しています。本講座は個人が受講できるもののほか、企業などが研修として活用できるようにカスタマイズしての提供も予定しています。
コーポレートパートナー
株式会社 FREEing
株式会社 JVCケンウッド
寄附者
世界トライアスロンシリーズ横浜大会組織委員会
篠原隆徳
山本宣子
高島尚義
合同会社 企画室