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INTERVIEW

その先にあるもの Beyond Slow

13「あなたらしく生きていい」を伝えるため、
色々なことにチャレンジしていきたい

ダンサー/アカンパニスト

毎号スポットをあてる「スロー」な人へのインタビューを、
全4回、週に1度更新して紹介しています!

ディレクション:栗栖良依 編集:友川綾子 取材・文:清水康介 写真:古川智基(SAFARI.inc)

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今回のbeyond slowに登場するのは、ダンサーの鹿子澤拳さんです。
生まれつき聞こえにくい耳を持つ鹿子澤さんは、パフォーマーとしての経験や、手話言語などを用いたコミュニケーション力を最大限にいかして、SLOW LABELではアカンパニストとして様々に活躍しています。
「言葉を話すのは得意じゃない(笑)」と少し緊張した様子を見せながらも、チャーミングな笑顔が印象的です。

*こちらの記事は会員でない方にも全編公開中です。会員でない方はこちらからお読みください。
https://www.slowlabel.info/news/5515/

鹿子澤 拳さん 第1回

「聞こえないダンサー」って?

「やっぱり手話の表現に頼っちゃうというのもあるし、もともと体で表現する方が得意なんです。『これ!』っていう、しっくりくる日本語が出てこなかったりします。動きがあった方がニュアンスが伝わるというか」

実際にインタビュー中も、体の動きや表情の変化を交えて、臨場感たっぷりに話す鹿子澤さん。もともと幼いころから踊るのが好きだったとのことですが、大学時代はストリートダンスのサークルに所属し、ますますダンスにのめり込みます。一方で「聞こえないダンサー」としての自分の立ち位置について、色々と考えさせられることも増えました。

筑波技術大学ダンスサークル「Soul Impression」のみんなと

「メディアで取り上げられるようになって、『何で聞こえないって言い切ってんの? 補聴器で音楽も聞こえてるじゃん』と言われたりしました。『たしかに。言い返せないな』とも思いましたが、そもそも物心つく前から踊るのが大好きで、『聞こえないとは?』みたいに考える前から踊ってたし、と悩みました」

そんな「言語化できないモヤモヤ」を表現にぶつけたのがミュージカル『レ・ミゼラブル』の名曲『民衆の歌』を、あえて批判も多い「手話歌」という手法を用いた作品なのですが、その話については改めて伺うことにしたいと思います。ともあれ、悩みを抱えながらも、ある芸術系の大学教授から絶賛されたことをきっかけに、鹿子澤さんは芸術表現の道を進む決意をします。

鹿子澤 拳(かのこざわ けん)

ダンサー/アカンパニスト

PROFILE

鹿子澤 拳

秋田県秋田市出身。生まれつき聴覚に障害がある。幼い頃よりダンスを好み、筑波技術大学ダンスサークル「Soul Impression」に所属し本格的にストリートダンスを学ぶ。2015年、近畿大学舞台芸術学科との合同公演 BiG-i ART FESTIVAL 2015「HALO ~踊りだす色~」でコンテンポラリーダンスに初挑戦。2016年夏に単身渡米しNY・Broadway Dance Center(BDC)にて様々なジャンルのダンスを学ぶ。現在「ありのままの自分」をモットーに表現活動を行っている。SLOW MOVEMENT -Next Stage Showcase & Forum-「聞こえなくても、聞こえても『ダンス劇』(2017/演出・振付:熊谷拓明)」、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017「現代サーカス'sense of oneness'(演出:金井ケイスケ)」、国際障害者舞台芸術祭True Colours/シンガポール「Seek the Truth-真実を求めて-」(2018/演出・振付:DAZZLE)、2020年True Colors MUSICAL PHAMALY「Honk!」(猫役)出演、東京2020パラリンピック開会式出演。

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