NEWS

【レポート】Earth ∞ Pieces vol.2 Milano 2026、ミラノの歴史的劇場で開催しました。

2026 04/02 Thu

2026年3月15日(日)、イタリア・ミラノのTeatro Dal Vermeにて、『Earth ∞ Pieces vol.2 Milano 2026』を開催しました。

ミラノ・コルティナ2026冬季大会公式文化プログラムであり、日伊外交樹立160周年認定事業としてのこの公演。チケット1,400席は募集開始とともにあっという間に完売し、開催前から大きな注目を集めました。

Earth ∞ Pieces とは

Earth ∞ Pieces は、国籍・年齢・障害の有無を問わず公募で集まったプレイヤーたちが、当日たった1回の合奏練習だけで、この日だけの音楽を一緒につくりあげる市民参加型の音楽プロジェクトです。2024年の横浜でのワールドプレミアに続く、今回がvol.2となります。

ミラノへの道のり

2025年12月から2026年1月にかけて、日本とイタリアそれぞれで公募プレイヤーを募集。2026年2月15日には、オンラインで日伊をつなぎ、ゲスト・ミュージックディレクターのSamuel Tamarit Oteroさん、ゲストミュージシャンの三浦千明さんも交えた顔合わせを行いました。はじめて出会うプレイヤーたちが、この日に向けて少しずつ気持ちを高めていきました。

当日の朝——はじめましての52名が集まった

当日10:00、公募プレイヤーたちが劇場に集合しました。最年少は日本から参加した9歳の男の子、最年長は80代の方まで。楽器のジャンルも演奏経験も、イタリア語・英語・日本語のスキルもさまざま。通訳ボランティアやAI翻訳アプリも活用しながら、コミュニケーションを重ね、12:30までの時間で合奏をつくりあげていきました。

ミラノ市が提供した、歴史的劇場

会場となったTeatro Dal Vermeは、ミラノ市街地の中心部に位置する歴史ある劇場で、ミラノ市が本事業のために提供してくださいました。16時の開場とともに、約1,400名の来場者が続々と集まりました。

第一部:AllegroModeratoによる演奏

第一部では、今年設立15周年を迎えるAllegroModeratoによる演奏を披露。障害のある音楽家による教育・演奏団体として、ワールドアライアンスを組むイギリスやローマの団体も参加しました。

第二部:この日だけの『喜びの歌』

第二部は、Earth ∞ Piecesの創設メンバーで、横浜でのワールドプレミアで音楽監督をつとめた蓮沼執太さんのメッセージ動画からスタート。Samuel の指揮のもと、約15分間のこの日だけの『喜びの歌』が演奏されました。

舞台の上には、それぞれのやり方で音楽を表現する人たちがいました。手話で音を紡ぐ人、カリンバで弾く人、指揮を見つめながら弓を走らせる人。音楽の形も、舞台に立つまでの道のりも、みんなが違っていました。

 

舞台の裏側でつながった、たくさんの手

この公演は、音楽だけで成り立っていたわけではありません。

プレイヤーと支援者の首もとを飾った蝶ネクタイは、高齢者施設の方々、受刑者、病気や介護と向き合いながら居場所を求める人たちが制作したもの。イタリアを代表するブルネロクチネリが残布を提供し、シリアルナンバー入りの世界に一つだけの蝶ネクタイが50本生まれました。闘病中に制作に関わった方が、舞台上でスピーチをしてくださいました。

ケータリングは、調理専門学校IALに通う障害のある人や若者たちが、研修を兼ねて3ヶ月かけて準備しました。

スピーチと、アフターパーティー

公演ではミラノ・コルティナ2026オリンピックパラリンピック委員会委員長のアレッサンドロ・ジュンジ氏、在ミラノ日本国総領事館 主席領事 和田光弘氏によるスピーチも行われ、本事業の国際的な意義があらためて示される場となりました。

公演後はプレイヤーと支援者、限定200名のためのアフターパーティーも開催。本番に駆けつけたスポンサー企業の代表も交え、成功を共に祝いました。

ホームステイで深まった文化交流

日本から参加した公募プレイヤーたちは、AllegroModeratoの障害のあるミュージシャンやボランティアのお宅でホームステイし、公演前後にミラノでの文化交流を楽しみました。

翌日には、日本から参加したプレイヤーの中から希望者がAllegroModeratoの拠点を訪問し、彼らの日常のレッスンに参加させていただきました。障害のある音楽家たちが日々重ねている練習の場に飛び込み、言葉を超えて音楽でつながる時間となりました。公演の感動そのままに、ミラノでの交流はもう一日続きました。

 

メディアにも多数取り上げられました

本公演は3月10日にミラノ市役所の記者会見室でのプレスカンファレンスを経て、イタリア国営通信社ANSAをはじめとする複数のメディアに掲載されました。国内でも日経COMEMOYahoo News(Paraphoto)などで紹介されています。また、事前の国内プレスリリースによるWEB転載記事は144媒体にのぼりました。

当日の写真は、公式フォトアーカイブよりご覧いただけます。
公式写真アーカイブはこちら

関わってくださったすべてのプレイヤー、ボランティア、スタッフ、制作者、来場者の皆さま、そして後援・助成・協賛いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。


【開催概要】
事業名: Earth ∞ Pieces Milano 2026
実施日: 2026年3月15日(日)
会場: Teatro Dal Verme(イタリア・ミラノ)


TOP