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【レポート】パラスポーツに親しむ「DREAM キャンプ」にプログラム協力をしました

2018 05/04 Fri

子供たちが一流アスリートと一緒にスポーツできる、DREAMキャンプ

5月3日に三菱商事と東京YMCAの共催で行われた「DREAMキャンプ」に、スローレーベルがプログラム提供を行い、約20名の主に車椅子で生活をする小・中学生に、エアリアル(空中芸)とSLOWトレーニングを体験してもらいました。

DREAMキャンプは三菱商事が行う社会貢献活動「DREAM AS ONE.」の一環として行われているもので、今回が3回目。障害を持つ人々がスポーツに親しむ機会を増やすためのイベントです。

イベントを盛り上げてくれたのは、DREAM AS ONE.サポーターの方々。キューちゃんこと、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんや、車いす陸上選手の廣道純さん、ボッチャ選手の佐藤駿さん、ウィルチェアーラグビー選手の今井友明さん、池崎大輔さんら、一流パラアスリートの方々も参加されていました。


はじめの挨拶では、スローレーベルの野村梢が、午前中に体験してもらうエアリアルを紹介しました。この日は「エアリアル」がどんなものか、初めて知る子供たちばかりです。


不思議そうに見守る子供たちの前で、この日の講師役でエアリアルダンサーの吉田亜希さんが、デモンストレーションを披露。華麗に宙に舞う亜希さんの姿にため息が漏れ聞こえます。

 

午前中は誰もがはじめてのエアリアル(空中芸)を体験


小グループに分かれて、実際にエアリアルを体験してもらう前にも、「こんな風にやりますよー」と、天井から吊るした布(ティシュー)に、亜希さんが乗ってみます。このエアリアルティシューは、都内に教えてもらえるスタジオ(健常者向け)もあるそうですが、まだまだ一般的ではなく、国内にはあまり体験できるところがありません。

子供たちは、初めて見るエアリアルにまだ緊張気味の様子です。


実際に試してみましょう! と、参加者1人づつ、順番に車椅子からティシューに移ります。

ティシューに体を包まれると、宙に浮かんだような感覚に。


上手に乗れたら、片腕を綺麗に伸ばして、くるりと1回転。「ちょっと怖いけど、気持ちいいい」。これまでにない体験に、子供たちが自然と笑顔になります。


余裕ができたら、カメラを向けるお父さんに、にっこり。


子供たちだけではなく、親御さんたちにも体験をしてもらいました。お父さんもくるりと1回転。


お子さんが見守る中、美しく宙を舞うお母さん。楽しそうですね。

吉田亜希さんが「もっと上手にできるようになったら、逆さ吊りもできますよー」と話すと、「もっとやってみたい」と、目を輝かせる子も。

 

午後には楽しく無理なく、心身機能を向上させるSLOWトレーニングにトライ

お昼休憩をはさんで、午後はFITTNESS CAMP B3のフィジカルトレーナー、下山竜太さん、伊東奈保子さんを講師に迎えてトレーニングです!


「きっと初めてやるって子もいるよね。トレーニングってきついよ。今日は40分だけだから、ちょとだけがんばってみよう!」と、下山さん。障害のある子供たちは、身体を動かす機会自体少ないので、トレーニングは生まれて初めて、という子も少なくありません。

この日は1人づつ体育を学んでいる東京YMCAの学生さんや、スローレーベルのメンバーとバディを組んでもらい、トレーニングを行いました。


講師の下山さんも、子供たちの様子を確認しながら、丁寧に進めます。


親御さんも一緒になって、身体を動かしてくれました。


一人ひとりの身体特性にあわせて、無理なく身体を使えるように、トレーナーやスタッフが様子を見て、しっかりサポートに入ります。


「さあ、声出していくよー!」と、大きな声で下山さんが声をかけると、次第に子供たちも気持ちが乗ってきたようでした。


バーベル上げにも挑戦。


音楽に合わせて声を出し、リズミカルにバーベル上げにトライします。バディや親御さんも一緒になって、楽しそう。


バーベルだと重すぎたり、持ちづらいという子には、腕に重りをつけてもらって、トレーニング。


子供たちは「きっつーい!」と言いながら、ニコニコ笑顔。トレーニングの後には、身体を動かした爽快感と充実感を感じてもらえたようでした。こうして少し身体を鍛えられたら、日常生活でもスポーツでも、ちょっとできることが広がるかもしれません。

 

ここから未来のパラアスリートが誕生? 多彩なスポーツを体験できるDREAMキャンプ

DREAMキャンプでは、スローレーベルが提供したエアリアルとトレーニング以外にも、多彩な体験が用意されていました。


車椅子陸上の競技用車椅子を体験してみたり。


現役の今井・池崎両選手と実際にウィルチェアーラグビーをやってみたり、と、大いにもりあがりました。


子供たちは、Tシャルの背中に選手たちのサインを集めて、満足げ。これからも健康のために、暮らしにスポーツやトレーニングを取り入れられたらいいですね。


イベント終了後にはスローメンバーで振り返り会を実施しました。実は、こうしたエアリアルやトレーニングのプログラムを、もっと多くの方に安全で気軽に触れてもらえるよう、内容やサポート体制を鋭意ブラッシュアップしているのです。チーフアクセスコーディネーターの廣岡香織さんを中心に、熱い議論を交わしました。

DREAMキャンプは多くの方々にスローレーベルの日頃の活動を知ってもらえるよい機会でもありました。今後の活動にもどうぞご期待ください!

 

DREAM AS ONE.
第3回 DREAMキャンプ
日時:2018年5月3日(木・祝)
場所:新豊洲Brilliaランニングスタジアム(東京都江東区豊洲6丁目4番2号)
主催:三菱商事(株)、公益財団法人東京YMCA
協力:公益社団法人東京都障害者スポーツ協会、
社会福祉法人日本肢体不自由児協会、特定非営利活動法人スローレーベル
会場協力:新豊洲Brilliaランニングスタジアム、株式会社侍

講師
・高橋尚子氏(DREAM AS ONE.サポーター/全般)
・廣道純氏(DREAM AS ONE.サポーター/レーサー指導担当)
・今井友明(DREAM AS ONE.サポーター/ウィルチェアーラグビー)
・池崎大輔(DREAM AS ONE.サポーター/ウィルチェアーラグビー)
・佐藤駿選手(ボッチャ指導担当)
・吉田亜希(SLOW LABEL エアリアルトレーナー)
・下山竜太(SLOWトレーニング トレーナー / FITTNESS CAMP B3)

DREAMキャンプとは
障がいを持つ子ども達が様々なスポーツを体験し、その楽しさを知ってもらう為の「DREAMクラス」 の枠を超え、仲間とスポーツはもちろん食事やアクティビティを共に体験する“キャンプ”という共 同活動の形をとることで社会性を養い、今後の生活に役立てて貰いたいと考えるもの。また保護者同士の交流の場として情報交換・意見交換等が出来ることも期待している。 (第1回2016年3月31日、第2回2017年5月3日にて開催)

DREAM AS ONE.

 

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