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【レポート】スペシャリスト活動レポート①

2020 10/19 Mon

スローレーベルには「スペシャリスト」と呼ばれるスローレーベルの活動を担う専門家たちがいます。
今回はそのスペシャリストである本田綾乃さんに、現場のレポートを書いていただきました。
日頃、スペシャリストがどのような活動をしているのか、のぞいてみましょう。

今回は「万里紗とノミヤのプロジェクト」より、ワークショップのファシリテーターのご依頼をいただきましたので、その現場レポートをお届けします。

 


今回のワークショップでは、人との感覚、音楽との感覚、自分の動きに焦点を当ててみました。

空間移動では、生演奏だったので、音楽も感じながら移動してみました。音楽が鳴っているときに止まって、音楽がない時に動いてみたり、音楽を感じながらスピードを変えてみたり、音楽を聴いてその音楽を感じながら動いてみたり、音楽と遊んでみました。音楽とのいろいろな関係性を感じられて面白かったです。

ミラーリングは、ペアでリーダーとファロワーを決めて、ファロワーはリーダーの動きを真似し、交替に始めのほうは、お互いをさぐりさぐりでやっているようでぎこちなく感じることもありましたが、徐々にお互いの呼吸や波動を感じながら動いているのが見えて、最後は本当にどちらがリードしているのか分からないほど自然にお互いが一緒に動いているように感じ、その変化が見られたのは嬉しかったです。

今度は実際に人と触れ合ってみました。同じくペアでリーダーとファロワーを決め、リーダーはファロワーの背中に手を当ててファロワーはその相手の手の感覚で誘導されるというワークをしました。ファロワーは目を開けたり目を閉じたりしてその感覚の違いも感じてもらいました。今は人と触れ合う機会がどっと減ってしまいましたが、人との感触、感覚をまた感じてもらいたく、このようなワークを入れてみました。

最後は自分の動きでは、自分で動きを3つ決めてそれを一つの動きとしてつなげて最終的にはみんなで短い作品に仕上げるワークをしました。3つの動きは自分の癖や、日常の動作、感情的になった時の動きなど、自分の中にある動きをさがしてもらいました。参加者全員が踊りの経験がある方たちではなかったのですが、一人ひとりそれぞれの動きが一つの踊りになっていくのを観ながら興奮していました。一人一人の内側を踊りによって知ることができました。みんなでクリエーションからのショート作品は素敵なものを拝見できました。

4時間のワークショップは短く感じてしまうほど、参加者の皆さんの素敵な瞬間を観ることができました。フィードバックでは、ただただ楽しかったとか、踊るのが苦手だったけど、その壁を克服できた、などとおっしゃってくださったのはファシリテーターとしてありがたいお言葉でした。今の時期、あまり人と会う、触れ合う機会が減りましたが、今回ファシリテーターとして参加した私も、人の素晴らしい感情、感覚、エネルギーをたくさん感じ、吸収することができ心から人の温もりに感謝でいっぱいでした。この感覚は大事だなと改めて感じました。

(スローレーベルスペシャリスト 本田綾乃)


■公演情報
万里紗とノミヤのプロジェクト「詩劇 響きと怒り」
東京都 SUBTERRANEAN
2021年2月10日(水)~14日(日)※

長野県 信濃追分文化磁場油や
2021年5月1日(土)・2日(日)

福島県 西会津国際芸術村NIAV
2021年5月8日(土)・9日(日)

原作:ウィリアム・フォークナー
発案:グース仁
演出・上演台本:万里紗
詩作・演出補佐:野宮有姫
音楽・映像・出演:中澤ナオ

■企画ホームページ
https://marissatonomiya.wixsite.com/thesoundandthefurymn

※東京公演の2月10日(水)14:00からは、ゲネプロ招待公演がございます。障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名まで。先着20名様
※東京公演ではアフタートークがございます。詳しくは企画ホームページをご参照ください。
アフタートークゲスト
2月10日19:00 姫野桂
2月11日14:00 あべけん太
2月12日14:00 杉山直子
2月13日19:00 文学YouTubeムー

 


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