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【レポート】東京芸術劇場の全館職員を対象とした「アクセス講習会」を実施

2024 03/26 Tue

2024年1月と2月に、東京芸術劇場さまで、法人向けの「アクセス講座」を実施させていただきました。
本事業は、東京都と東京都歴史文化財団で推進するクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー都立文化施設のアクセシビリティ整備の一環として実施した研修です。

スローレーベルのイベントと言えば、サーカスを中心とした身体表現というイメージをお持ちの方も多いと思いますが
アクセシビリティについての学びの場も提供しています。
今年度は試験的にアクセスコーディネーター講座も実施しました。
その様子はこちらからご覧いただけます。
【レポート】アクセスコーディネーター講座モニター講座を実施しました。

今回は東京芸術劇場さまにお声がけいただき、場所を持っている法人向けの内容でアクセス講座を実施させていただきました。
さきほどご紹介したアクセスコーディネーター講座は、特定の場所を持たない人も含めた個人に向けた講座です。
対して企業向けの講座では、特定の場所を持っていることが多いので、より実践的な内容で実施することが可能です。

今回は全館研修会ということで、東京芸術劇場の公演事業に直接関係するスタッフのみではなく
建物内で働く、警備、清掃、店舗の方々など、東京芸術劇場という場所を共有しているすべてのスタッフを対象とした研修を実施しました。

前半は「すべてのスタッフがwelcomeの気持ちで障害のあるお客様を迎える劇場に」というテーマでの座学を実施しました。
通常のアクセスコーディネーター講座の内容も含めつつ、今回はマインドセットを中心にというオーダーをいただきましたので、
テーマに沿った内容にカスタマイズした内容で実施しました。

後半は、前半で学んだことを踏まえ、より実践的に、それぞれの業務でどんなことができるのかを考える時間としました。
実際の施設内を歩いてなにがバリアになるかを検証したり、
ロービジョンキットと呼ばれる、見える範囲が狭まったり、もやがかかったような見え方を体感する眼鏡をつけながら
劇場内の案内版などがどう見えるか、どういったことに不安を感じるのかを想像していただきました。
そうして体験したこと、検証したこと、想像したことを踏まえて、
各自の業務の中でどのような対応や準備ができるかを考えていただきました。

先述したとおり、今回の研修は全館研修会ということで、劇場で様々な立場で働く方が参加してくださっています。
直接お客様と対話することの多いインフォメーションセンターの方や、レストランやカフェなど食事を提供するテナントの方々、
また、普段はお客様と接することの少ない事務職の方なども参加されています。

単純に、点字ブロックを増やそう、手すりを付けようというような物理的なバリアを解決するということではなく
それぞれの立場で「自分ができることは何か」「明日からでも取り掛かれることは何か」を考えていただきました。
この研修で考えたこと、学んだことを、ぜひ自分の部署に持ち帰り、
仲間同士で更にブラッシュアップして実践に繋げていただきたいです。

 

スローレーベルでは今回のような企業向けの研修のご依頼・ご相談も随時受け付けております。
以下よりご連絡くださいませ
▶アクセスコーディネーターの依頼をする

 


 
東京芸術劇場・令和5年度全館研修会「アクセス講座~障害のある人がより楽しめる劇場を目指して~」
開催日時:2024年1月29日(月)、2月26日(月)
会場:公益財団法人東京歴史文化財団 東京芸術劇場
※本事業はクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーの一環として実施しています

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