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【レポート】体験実習「展覧会を制作してみよう」①

2016 01/12 Tue

スローレーベルが今年取り組んでいる「アクセシビリティ&アカンパニスト研究プログラム」。

11/26(木)に実施した体験実習①の報告です。学芸員の指導のもと、展覧会づくりの現場を体験しました。

今回お邪魔した展覧会の現場は、横浜市保土ヶ谷区にある岩間市民プラザのギャラリーです。横浜市民ギャラリーあざみ野で障害のあるアーティストを紹介する「Fellow Art Gallery」シリーズ初の出張版。川崎の福祉施設セルプきたかせ内のアトリエjet’s(絵画活動)さんの作品展です。

 

まず、絵の上下の確認をしっかりして、展示金具をつけるためのビスをキャンバスの木枠に打ちます。

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準備ができたら、いよいよ壁面に作品を設置。作品を掛ける高さや位置、作品どうしの間隔など、美しく、また鑑賞する人が見やすいようにきちんと測って調整します。作品のよさを引き出すために、展覧会の空間はこんなに緻密に計算されているのですね。

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タイトルや作者名、制作年など、作品の情報が入ったキャプションも展示の大切な要素のひとつ。作品の邪魔にならない、かつ見やすい位置に設置します。

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最後に講師の佐藤さんから、「展覧会は多くの人の目に触れるためにリスクもあります。作っている人がいて、管理している人がいます。見に来た人に楽しいと感じてもらえる、そんな展示になるのが良いと感じます」とコメントをいただきました。

参加者の皆さんからも、「いままで公募展などで展示をしてきたが、ちょっとした工夫で展示がこんなに変わってくるのは新しい発見でした。」「展覧会に対する見方が変わりました。もっと勉強したい。」との声をいただきました。
今回準備に関わらせていただいた展覧会は、2015年11月27日(金)〜12月12日(日)まで、横浜市岩間市民プラザ3階ギャラリーにて開催されました。詳しくはこちら。※展覧会は終了しています。

 

ーデーター
【日時】11月26日(木)13:00~15:30
【会場】横浜市岩間市民プラザ(横浜市保土ケ谷区岩間町1-7-15)
【講師】佐藤直子氏(横浜市民ギャラリーあざみ野)
【参加人数】8名
■講師プロフィール
佐藤直子(さとうなおこ)
公益財団法人横浜市文化芸術振興財団職員。
横浜美術館学芸教育グループ(当時)、横浜市民ギャラリーを経て2014年より横浜市民ギャラリーあざみ野勤務。
フェローアートギャラリーのほか、「あざみ野コンテンポラリー」、「横浜wo発掘suru」、「あざみ野フォト・アニュアル」などの企画展シリーズを担当。

※このプログラムは、厚生労働省「平成27年度 障害者の芸術活動支援モデル事業」アクセシビリティ&アカンパニスト研究プログラムの一環として開催しました。

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