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「里山ガーデンフェスタ2022春」にて、コメンタリーガイドを試行しました。
▼里山ガーデンでの取り組みについて
ガーデンネックレス横浜ではさまざまな方へ花と緑をお楽しみいただくことを目的に、今後の正式導入を目指し、モニターを募り、試験的にコメンタリーガイドツアーを実施します。
今回は里山ガーデンの会場を舞台に、目に見えるもの、耳に聞こえるものを説明するだけではなく、イベントのねらいや、デザインの工夫、管理維持のポイントなど、見えていない、聞こえていない情報も入れたどなたにも楽しんでいただけるガイドを作成します。
▼コメンタリーガイドとは
障がいなどの様々な理由により、情報の取り方が違う人に対して、しっかり情報が伝わるように色々な方法で情報を提供すること、それが情報保障です。
コメンタリーガイドでは、障がいのある人もない人も一緒に同じガイドを読み聞きし、アートやスポーツなどを楽しむことのできる新たな情報保障のあり方を研究・開発しています。
横浜市環境創造局みどりアップ推進部みどりアップ推進課 記者発表資料
*今回は特定のモニターにのみ実施になりますので、一般の方がツアーに参加することはできません。
主催:ガーデンネックレス横浜実行委員会
企画・制作:認定NPO法人スローレーベル
【レポート】4月23日にコメンタリーガイドツアーを試行しました。
4月23日に里山ガーデンフェスタ2022春の会場にて、コメンタリーガイドツアーを試行しました。
連日天気が悪い中、久しぶりの晴れ間がみえた4月23日、会場には5名のモニター参加者の方にお集まりいただきました。
コメンタリーガイドとは、誰にとってもわかりやすいガイドのことです。視覚・聴覚・知的など、様々な障害がある方のための情報保障のノウハウも取り入れながら、作品の背景や制作者の思いなど、ふだん見えていない、聞こえていない情報も入れたガイドです。
ガーデンネックレス横浜ではさまざまな方へ花と緑をお楽しみいただくことを目的に、今後の正式導入を目指して、コメンタリーガイドを取り入れていただきました。
今回は里山ガーデンの会場を舞台に、目に見えるもの、耳に聞こえるものを説明するだけではなく、イベントのねらいや、デザインの工夫、管理維持のポイントなど、見えていない、聞こえていない情報も入れたどなたにも楽しんでいただけるガイドを作成しました。
また、今後の展開のために、今回は視覚に障害のある方に限定してツアーを試行し、ご意見をいただく場を設けました。
里山ガーデンは公共交通機関を利用すると、電車のあとにバスに乗り換えなければなりません。
まずは会場にお越しいただくところからガイドははじまります。
ただ今回は駅にお迎えに行くのではなく、駅からバス停への文章での地図を作成しました。
そうすることで、今後ツアーがない時でも自分たちで里山ガーデンに遊びに行くことができるからです。
本格的なツアーの開始は里山ガーデンに到着してからです。
バス停で参加者のみなさまをお出迎えしてツアーの開始です。
まずは本日ツアーするエリアの説明からです。
里山ガーデンは山の中にある大きな敷地内に、大花壇やフォレストアドベンチャーなど、いくつかの施設があります。
その大きな敷地のカードを用意して、今回ツアーするエリアだけ触るとザラザラした質感にした地図を用紙しました。
地図を触ってもらいながら、ツアーの概要などを説明していきます。
概要の説明をした後は、まずは入り口広場へ。
ここには大きく分けて5つのエリアがあります。
総合案内所、ギフトショップ、キッチンカー、展示や販売を行うテントエリア、そしてウエルカムガーデンです。
今回は、よこはま緑の推進団体・ガーデンネックレスよこはまガイドボランティアのブースにてお花を触る体験をさせていただきました。
花壇のお花は触ってはいけないため、今回はこの場所でガイドボランティアさんたちに丁寧に案内してもらいながら、花や葉の触感を楽しみます。
お次はウェルカムガーデンです。ここでも触る体験は続きます。
一つはガーデンネックレス横浜のマスコットキャラクターであるガーデンベアの像です。
記念撮影ができるように周りにはガーデンベアの頭の花のアフロヘアに合わせた色の花が植えられています。
花のアフロヘアと言葉で説明してもわかりづらいですが、像を触ってもらうことでガーデンベアのことも知ってもらうことができました。
もう一つは、この日のためにスローレーベルスタッフが作った、このあとに行く大花壇の触地図です。
里山ガーデンの大花壇の特徴は芝生のエリア内に無数の花びらのカタチをした花壇が、約100個も並んでいるというものです。
こちらも中々言葉では伝わりづらく、触地図で触って理解してもらいます。
そしていよいよメインの大花壇へ。
森の空中散歩道を抜け、花の見晴らしデッキを通り大花壇の中に入ります。
約10,000平方メートルの大花壇は様々な色と種類の花に彩られており、圧巻です。
この大花壇はなだらかな斜面にあり、花壇の中をジグザグに登っていくように道があります。
ところどころ立ち止まりガイドをしていきます。
中腹エリアでは、お花のお世話をしているスタッフの方にインタビューもしたりしました。
大花壇を満喫したあとは、お隣にあるフォレストアドベンチャーエリアへ。
こちらは森をそのまま生かした、木の上にコースが作られたアウトドアパークです。すべてのコースにはハーネスという安全装置があるので、落下することなく安全に遊ぶことができます。
パークの中には車いすやベビーカーの方でも利用できる「ユニバーサルパス」というつり橋もあり、今回はそのユニバーサルパスを体験しました。
最後はフォレストアドベンチャーエリアにある休憩スペースで参加者のみなさまから感想やご意見をいただきました。
触るコーナー、体験するコーナーがもっとあった方が嬉しいといったご意見をいただいたり、
見えないながらも「大花壇はすごいんだ!」と思ったなど、みなさま楽しんでいただけたご様子でした。
スローレーベルでは、ガーデンネックレス横浜をはじめ、色々な現場でコメンタリーガイドを取り入れていただけるように、研究と開発を続けて参ります。
ご興味のあるかたはぜひお問い合わせくださいませ。
(スローレーベル 塚原沙和)
【里山ガーデンフェスタ2022春 コメンタリーガイドツアー概要】
主催:ガーデンネックレス横浜実行委員会
企画・制作:認定NPO法人スローレーベル
ガイド:岩川佳士乃
台本作成:船本由佳、長谷川文
写真:加藤甫
【里山ガーデンフェスタ2022春 開催概要】
春の里山ガーデンフェスタの開催が決定いたしました。
今春のテーマは「幸せの花景色」です。横浜の花で彩る大花壇には、ビオラ、パンジー、ルピナスなどのロマンチックな色彩の花畑が演出され、皆さまをお迎えいたします。
春の穏やかな陽ざしの中、幸せなガーデン散歩をお楽しみください。
■開催期間 令和4年3月26日(土)~5月8日(日)
■開園時間 9:30~16:30
■入場料 無料
最新の情報は里山ガーデンフェスタホームページでご確認ください。