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【レポート】4/6 SLOW CIRCUS SCHOOL開校しました!

2019 04/15 Mon

「SLOW CIRCUS SCHOOL」が開校いたしました!

今日は初回の様子をみなさまにお届けしたいと思います。

スローレーベルでは、毎月第1土曜日に「SLOW CIRCUS SCHOOL」と称して、さまざまな事情により社会に出ることが難しいと感じている若者を対象とした支援プログラムを試験的に始動しました。

そして、開催当日の4月6日は世界各地でソーシャル・サーカスのイベントが実施される《ソーシャルサーカスデー》でもありました。

ソーシャルサーカスとは…
ヨーロッパで25年以上前に始まった、貧困・障害など社会的(ソーシャル)な 問題を解決するためのサーカス。
サーカス技術の練習や習得を通じて協調性・ 問題解決能力・自尊心・コミュニケーション力などを総合的に育む。世界的サーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」では、巡回公演に合わせ、社会的課題を抱えた地域で、マイノリティの社会参画の促進を目的とした、 「シルク・ドゥ・モンド(世界のサーカスの意)」というサーカス学校を開いおり、国際的に高い認知を得ています。

さて、「SLOW CIRCUS SCHOOL」の幕開けとともに、ソーシャルサーカスを通してより良い社会の未来に想いを馳せる一日のスタートです。
初回の講師はサーカスパフォーマーの金井ケイスケさんを中心に、スロースペシャリストのカノケン、アクセスコーディネーターでもある廣岡香織さんの三人でお送りしました。この講師3名編成はサーカス・プログラムの特徴でもあります。

今回は年齢、性別、障害の有無もさまざまな人、そしてスロースペシャリストも集まり、25名の方が参加しました。春の暖かな陽気のなか、参加者のみなさんもとても楽しみにしてくださっていたようで、和やかな雰囲気で始まりました。

早速、昨年のソーシャルサーカスデーの様子を映像で紹介。みなさん、世界各地で取り組まれているソーシャルサーカスに興味津々の様子でした。
今日のプログラムへの期待もさらに高まったのではないでしょうか。

さあ、みんなで輪になり自己紹介とストレッチのあとは、ハイタッチでアイコンタクト。
「ハーイ!」「ヤッホー!」と初めて出会う人たちと高らかに挨拶が交わされ、徐々に空気も温まってきました。

ウォーミングアップが済んだら、巨大風船バレー。色とりどりの巨大風船を互いに相手チームに送り合うのですが・・・白熱しすぎて対戦ということをを忘れしまい、気がつけばカオスなことに。いつの間にかみんな一つになってボールを全力で追いかけて楽しんでしまいました。

大きな風船を飛ばし合うだけで一気にみんなの距離が近づきます。

心も身体も体もほぐれたところでコンタクト(接触)のワーク。
廣岡さんの声掛けで、肘をくっつけたり背中をくっつけたりしてコミュニケーションを取りながらグループづくりをするゲームです。みんな仲間を求めてあっちへ行ったりこっちへ行ったり。仲間を見つけた時の皆さんの表情がとても輝いていました。

お次は、色鮮やかなスティックを使った2人一組で行うコンタクト。
スティックを通して繋がった相手を感じながら空間を移動してゆきます。

前に進むのか後ろにさがるのか、それとも下にしゃがむのかはその時までわかりません。
アイコンタクトや手に伝わる感触、呼吸や変わってゆく空気を感じながら、伝えながら相手に身を委ねてゆきます。ふわふわとスルスルと他のペアの間をすり抜けてみたり潜ってみたり、ペア同士のコンタクトも楽しみながら徐々に一体感が深まってきました。

さあ、参加者の同士の信頼関係も少しずつ深まってきたところで、「サーカスの洗礼」です。高台から倒れる人をみんなでキャッチするというこのワーク、倒れる人ももちろんですが、キャッチする人も緊張します。

サーカスは楽しいだけではなくて、時にリスクを背負うことで人々を魅了する側面もありますよね。

ちいさな恐怖を乗り越えることで、見えてくる世界はさらに広がるかもしれません。
ソーシャルサーカスにおいてこのリスク、恐怖を乗り越えてゆくことは当事者の総合的な能力を伸ばすための重要なポイントの一つでもあります。乗り越えるきっかけは様々ですが、今日出会った仲間を信じてダイブ!
支えるたくさんの手、相手を信じて伸ばす手の頼もしさはこの写真からも伝わってくるのではないでしょうか。

さて、お待ちかねのジャグリングタイムです!
リングやボール、色鮮やかなサーカス道具たちを各々自由に楽しみます。

スペシャリストの人々も先生になって、さまざまな道具の使い方を教えてくれました。
みんなそれぞれ、サーカス道具の使い方を模索・探求しながら意欲的にチャレンジしていました。

今回は広いスペースだったのでバランスボールも登場。フィットネスだけではなくて実はいろんな乗り方、転がり方によってパフォーマンス道具にもなってしまうんです。このようにパフォーマンスとして道具を取り入れてゆくことで楽しみながら体の機能を伸ばしてゆくこともできるかもしれません。

最後はこのプログラムで築いてきた一体感を感じるワーク、「ソレイユ」です。
太陽のように方々にのびる糸を一本一本を手にとって、みんなでボールを移動させてゆきます。
みんなで糸を引っ張っることでボールを支えるこのワークは、力や呼吸を合わせないとゴールまでたどり着きません。これまでの時間で培ってきたチームワークが試されます。この時だけはみなさん真剣な表情をしていました。

ゴールまであと少し。糸が地面に着くまで息がつけません。

そして、ようやくゴールにたどり着きました!!一発でゴールでたどり着くのは、人数が多いほど難しいワークなのですが、この短い時間ながらも築かれたチームワークによって大成功。ゴールできた瞬間の歓声とハイタッチはとても爽快感がありました。

爽やかな笑顔になり、とても良い雰囲気のなか「SLOW CIRCUS SCHOOL」の初日は終了しました。
このカラフルな道具のように、参加してくださったみなさんそれぞれ色が違い、できることもできないことも違います。けれども、このワークを通してその違いを認め合い、支え合い、溶け合う様子はとても鮮やかなものでした。まさにソーシャルサーカスデーらしい瞬間だったと思います。

ご参加いただきましたみなさんありがとうございました!!

次回のSLOW CIRCUS SCHOOLは5月4日です!タップでおなじみの「おどるなつこ」さんと他2名の講師の方で実施されますので、楽しみに!場所は4月と同じ新豊洲Brilliaランニングスタジアム。参加希望の方は下記よりお申し込みください。ご参加お待ちしております!
https://www.slowlabel.info/1820/

(無料プログラムです。定員の都合もあり、応募していただいても参加できない場合もあります。ご了承ください)

 

SLOW CIRCUS SCHOOLの概要についてはこちらをご覧ください。

(スローレーベル制作スタッフ 齋藤)

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