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【レポート】5/4 SLOW CIRCUS SCHOOL 第二回

2019 05/12 Sun

令和を迎えたゴールデンウィークの真っ只中に「SLOW CIRCUS SCHOOL」第2回が開催されました!開催中の様子をお届けします。

「SLOW CIRCUS SCHOOL」とは
スローレーベルでは、毎月第1土曜日に「SLOW CIRCUS SCHOOL」と称して、さまざまな事情により社会に出ることが難しいと感じている若者を対象とした支援プログラムを2019年4月より試験的に実施しています。

今回の講師は、タップダンサーでもあるおどるなつこさん、アカンパニストの東野寛子さん、アクセスコーディネーターのはらのりこさん。
今回のSLOW CIRCUS SCHOOLでは、タップで大切な「リズム」を通してみんなで一体感を味わい、そして身体や声を使ったワークでコミュニケーションを楽しみました。

まずは、自己紹介タイム!参加者の一人が「だれでしたっけ?」とはじめましての参加者に訪ねはじめました。なつこさんも一緒になって「だれでしたっけ?」と参加者、ファシリテーター、スタッフの名前を訪ねてゆきます。まるでジャズのセッションのように参加者のアクションを拾って、ワークへと繋いでゆきました。みんなも自然と笑顔になって自己紹介をしてゆきます。

すこし、心がほぐれたら、身体も一緒にほぐしてゆきます。ゆるゆると腕や肩、腰、足を動かして軟体動物のように身体をゆるーくほぐします。みんなもなつこさんの動きや呼吸を感じながら、ほぐします。だんだん全身を使うとすこしおかしな動きになってくるので、顔もほころんで笑い声も聞こえてきました。

さあ、身体の外側がほぐれたところで今度は内側「呼吸・声」を使ったワーク。
東野寛子(コージ)さんによるトレーニング、全身を使って呼吸のしやすい、声の通りやすい身体をつくっていきます。
ポーンと通った声が会場を飛び交います。初めてボイストレーニングをするひとも、まずはやってみるところから。

みんなと一緒に声を出してゆくと、だんだんと声を飛ばせるようになっていきました。

お次は「ずいずいずっころばし」の歌でリズム遊びです。
小さい頃に手遊びをしたことのあるひとはご存知かと思います。
「ずいずいずっころばし、胡麻みそずい♪」と手を茶壺に見立てて指を入れていく、あの遊び。

まずは、手遊びでやって思い出すところから。
軽快なリズムでお隣へと指を動かすだけのこの遊び、リズムに合わせて全身を使うと結構体力を消費します。

だんだんと身体もあたたかくなってきました。

リズムに合わせてジャンプしてお隣さんへと繋いでゆきながら少しずつ一体感を楽しみ、ジャンプしたり、キャッチボールに発展してみたりしてリズムの楽しさ・面白さを体験してゆきました。

そして、いよいよタップではおなじみの「コールアンドレスポンス」。
中央にいる人がリーダーとなってリズムと動きをみんなに向けてアプローチします。
みんなはリーダーのアプローチを受け取って、同じリズムと動きでレスポンスします。

言葉じゃない形のコミュニケーションを通して、みんなで関係を築いてゆきました。

みんな思いおもいに全身を使ってリズムをつくってゆきます。みんなもリーダーのアイデアを楽しみながら一緒に踊って盛り上がりました。これがだんだんとリズムや空気感がつかめてくると、リーダーがアプローチを起こすまで待つ間を楽しんだり、相手が受け取りやすいようにはじめと終わりの間をつくれるようになって、コミュニケーションが深まっていくそうです。

休憩後、ジャグリングの道具をみんなで準備して、名前を使ったゲームで再びほぐれたところで恒例のジャグリングタイム。

今回はなつこさんが「おとたび」を持ってきてくださり、タップコーナーも登場しました。みんななつこさんのタップに夢中の様子。
足音というシンプルな楽器を全身を使って楽しむ様子は見ているみんなも陽気な気持ちになっていきます。まるで魔法の靴でした。

もちろん、リングやボールや皿回しなどのジャグリング道具にもチャレンジして、一つでも何かできるようになろうとみんなでコツを探したり、できた人はお隣の人に教えてあげたりしながらジャグリングを通してさらに関係を深めてゆきました。

中には二つの道具を駆使して新しいパフォーマンスをつくろうとする人もいました。
のびのびとこの広場の中で自由に表現をできる安心感がこのワークショップを通して育まれたことを感じました。

いよいよ、本日のチームワークが試されるソレイユの時間です。糸をバランスよく張ってボールをみんなで移動します。

リーダーの声ももちろんですが、呼吸や力加減を合わせることが大切です。まさにコールアンドレスポンスの呼吸感が大切になってきます。シンプルだからこそ実はとっても難しい、最後の最後まで気が抜けないゲーム。失敗しても成功するまでみんなで協力してゴールを目指します。

さあ、ゴールまであと少し、緊張が糸と空気に伝わって、あたりが静かになりました。
周りにいる人も静かにそれを見守ります。そして、ついにゴール!!
長い緊張が解けたあとの達成感を噛みしめるみんなの笑顔はとっても素敵でした。

最後に、フィードバックをかねて「森の音楽家」をオマージュしてその日楽しかったことを一人ずつ発表してもらいました。

リングやリボン、そして人気だったタップダンスなどその日の自分自身の成果をみんなで喜び合いながら賑やかな時間になりました。

締めにみんなで深呼吸。呼吸を整えて、SLOW CIRCUS SCHOOLの第2回がこれにて終了しました。

コミュニケーションにおいて重要なのは、巧みな言葉や表現以上に、受け取る相手を想像すること、受け取るアンテナを張り巡らせることなのかもしれません。誰かがちゃんと受け止めてくれる安心感が、豊かで自由な発想と表現を引き出してくれることを今回のワークショップを通して実感することができたのではないでしょうか。

ご参加いただきましたみなさまありがとうございました!

次回のSLOW CIRCUS SCHOOLは6月1日です!エアリアルアーティストの吉田亜希さん、佐藤宏子さん、そしてアクセスコーディネーターの廣岡香織さんの3名の講師で実施されますので、お楽しみに!
場所は今回と同じく新豊洲Brilliaランニングスタジアムです。

参加希望の方は下記よりお申し込みください。ご参加お待ちしております!
参加申し込みはこちら
(無料プログラムです。定員の都合もあり、応募していただいても参加できない場合もあります。ご了承ください)

 

SLOW LABELとソーシャルサーカス
スローレーベルは、イタリア・アジア・南米など世界各地でソーシャルサーカスを実践する団体のリサーチを重ねながら、2017年より「シルク・ドゥ・ソレイユ」のサポートを受け、さまざまな社会課題の解決に役立つソーシャルサーカスを全国に広めるプログラム開発に取り組んでいます。

SLOW CIRCUS SCHOOLの概要についてはこちらをご覧ください。

(スローレーベルスタッフ 齋藤優衣)

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