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【レポート】10/5 SLOW CIRCUS SCHOOL 第七回

2019 11/06 Wed

10月5日、SLOW CIRCUS SCHOOL 第七回が実施されました。

今回は、Brilliaランニングスタジアムでの開催です。
講師は、アカンパニストの東野寛子さん、後藤みきさん、鈴木あやかさん。

今回のSLOW CIRCUS SCHOOLでは、身体の預けあいを通して信頼関係を築きながら、身体を使ってどんな表現ができるのか模索していきます。
SLOW CIRCUS SCHOOLはサーカスを通してソーシャルスキルや身体機能の向上を目指してトレーニングする場でもあります。
様々なソーシャルサーカスのワークを通して、自分に対する自信をつけることで新しい物事にチャレンジする気持ちが芽生えたり、他者との交流から人と関わるための適度なコミュニケーション能力を育みます。

さあ、初めのウォーミングアップはみきさんによるゴムを使ったワーク。
軽快なディスコミュージックに合わせて長いゴムの輪をみんなで上下に動かしたり、引っ張ったりして、ゴムの伸縮と連動して動いていきます。

ゴムを縮めて輪を小さくすれば、みんなとの距離も近づきます。
お互いの顔を見合わせながら、リズムに乗って楽しそうです。

ゴムと一緒に体も伸びて、表情も朗らかに。初対面同士の緊張もほぐれていきました。

体も心も温まってきたところで、次は、参加者の方どうしで触れ合っていきます。
とはいえ、いきなり初対面の人に全身を預けるのは誰だって難しいです。気持ちのハードルを少しずつ下げていくために、ゲーム感覚で触れ合うワークを行いました。リーダーが掛ける号令、例えば「二人で手!」、が聞こえたら、近くにいる人とグループを作って指定された身体の箇所同士を何かしらの形でくっつけます。接触の仕方はそのグールプで自由に決められます。

ゲームが進むにつれて、慣れてくるとつながり方も様々になってきました。

人も、部位の指示も複雑になってきて、より密着していきますが、コミュニケーションもより深まっていきました。

少しずつ身体をお互いに委ね合う練習ができたら、もう一歩踏み込んだワーク。

体幹を使って、まるでおきあがりこぼしのように相手に身体を預けていきます。「信頼」という名前がつくこともあるこのワーク、身体の使い方も大切ですが、相手に全身を委ねる信頼関係が重要になります。

近い距離から徐々に身体を預けていきます。倒れる人もしっかり全身に力を入れ、受け入れる人も足腰を使って、全体重を受け止めます。

「大丈夫?」「大丈夫」と声を掛け合ったり、「綺麗に倒れてる!」とお互いに倒れ方や受け止め方にコメントしあいながら少しずつコツを掴んでいきました。

ここまでのワーク、実はロープワークをするときにとっても重要になってきます。
ロープを通してお互いの身体を支え合えてようやく、一つの輪が作られます。先ほどの身体の使い方を思い出しながら挑みました。

しっかり身体をつかって、一休み。

後半のブレイクに「人間ねんど」で遊びました。人をまるで粘土に見立てて身体を操ります。

関節一つ一つを動かして、なんだか不思議なポーズに。自分では思いつかなかった突拍子のないポーズが出来上がり、笑い合う場面も。

再び空気がほぐれたところでジャグリングタイム。

すっかり、教えるのも板についてきた参加者の方も。
一緒におしえあいながら、どんなパフォーマンスができるか考えて試行錯誤しながら、さらに距離が近づきます。

お互いに練習の成果を見せ合い、思い思いのパフォーマンスを見せてくれました。

そして、最後は「命のふね」というワーク。一人の体を持ち上げて、空間を移動していきます。

委ねる方だを作って、力を合わせて運んでいきます。
運ばれている人が安心して移動できるように、そっと持ち上げて運びます。


無事にたどり着き、成功!誰かに自分の身体を預けたり、預かったりすることって、結構勇気がいることですよね。
リスクのあるパフォーマンスが多いサーカスは、相手を信頼するところから始まります。それが、安全にパフォーマンスするための要になるからです。
信頼を築くためにはまず出会うところから。触れ合ったり、言葉を掛け合ったり様々な方法で信頼関係を築いて行きます。

再び最後は一つの輪になって手をつなぎ一体感を感じながら、SLOW CIRCUS SCHOOLこれにて終了です。

ご参加いただきましたみなさん、ありがとうございました!!次回のご参加もお待ちしております!!


SLOW LABELとソーシャルサーカス
スローレーベルは、イタリア・アジア・南米など世界各地でソーシャルサーカスを実践する団体のリサーチを重ねながら、2017年より「シルク・ドゥ・ソレイユ」のサポートを受け、さまざまな社会課題の解決に役立つソーシャルサーカスを全国に広めるプログラム開発に取り組んでいます。

「SLOW CIRCUS SCHOOL」とは
スローレーベルでは、毎月第1土曜日に「SLOW CIRCUS SCHOOL」と称して、さまざまな事情により社会に出ることが難しいと感じている若者を対象とした支援プログラムを2019年4月より試験的に実施しています。

SLOW CIRCUS SCHOOLの概要についてはこちらをご覧ください。

(スローレーベルスタッフ 齋藤優衣)

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