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【レポート】4/3は#SocialCircusDay!!『SLOW CIRCUS SCHOOL -The WORLD- tookyoo スペシャルversion』

2021 04/03 Sat

4月25日26日に池袋で行われる「True Colors CIRCUS /SLOW CIRCUS PROJECT『T∞KY∞ ~虫のいい話~』」の関連イベントが、#SocialCircusDayである4月3日に行われました。
『SLOW CIRCUS SCHOOL -The WORLD- tookyoo スペシャルversion』と題して行われたのは、オンラインサーカスワークショップ

スローレーベルでは、2019年4月より「SLOW CIRCUS SCHOOL(スロー サーカス スクール)」と称して、月1回のソーシャルサーカスのワークショップを行ってきました。
しかし、昨年からは新型コロナウイルス感染症の影響により、稽古場での開催が難しくオンラインで開講していたのを、今回は拡大版として世界進出することにしたのです。
ゲストにはカナダでサーカスアーティストとして活躍しているエリン・ボールさんをお迎えしたこのワークショップ、アメリカ、イギリス、フランス、コロンビア、インド、シンガポールと世界中の色んな国からお申込みいただきました!


(ワークショップ開始前の様子。日本はまだ午前中、緊張している参加者の表情は硬い。)

日本からもたくさんの方が参加してくださり、『T∞KY∞ ~虫のいい話~』出演者たちも稽古場から参加しました。
総勢20名ほどの大所帯になった、オンラインワークショップの司会進行、講師を務めたのは、SLOW CIRCUS PROJECTディレクターの金井ケイスケさんと、アカンパニストの鈴木彩華(あやか)ちゃん。


(左から金井ケイスケさんとあやかちゃん。画面上には、聴覚障害のある方向けに日本語と英語で字幕が出ている。)

あやかちゃんの号令で始まったウォーミングアップは、動きを真似する「コピーミー」というワークです。
体全体を上下に弾ませながら、手を上へ横へ下へと動かし、午前中で眠っていた体を少しずつ起こしていってあげます。
今回、あやかちゃんは進行をしながら、日本語から英語への通訳もするので大忙し。
たくさん動いてたくさん喋るあやかちゃんの額には、早くも汗が光っていました。

次にやったのは桜の花びらをキャッチしよう!というワーク。
今の季節にぴったりな日本らしいこのワーク。ひらひらとゆったり落ちてくる花びらをキャッチしている人もいれば、桜吹雪をキャッチしようと素早くたくさん動いている人も。
掌の中が桜の花びらがいっぱいになるころには、皆さんの体も温まってきたようです。

 

ここで、ゲストのエリンさんのワークに。

(カナダから参加してくれた、両足義足のサーカスアーティスト、エリン・ボールさん。カナダでは夜9時だ。)

まず、エリンさんがやってくれたのは、動きを移動させるワーク。エリンさんの指示に従って、参加者たちは頭、首、肩、胸、腰、おしり、足へと動かす場所を上から下へと移動させていきます。参加者のみんなは、ゆっくりと、でも大きく、丁寧に動かしてくれました。
そのあと、背中側とおなか側を伸ばすストレッチをした後に簡単な振り付けを一緒にすることに。

これは、エリンさんがレガシーサーカスを一緒に設立したバネッサ・ファーロングさんという方と一緒に考案したワークだそうです。
自分の好きな動きを4つ決めて、その動きを繰り返すワークなのですが、今回はエリンさんの提案してくれた振り付けをみんなでやりました。
同じ振り付けを自分のできる限り大きくしたり小さくしたり、ゆっくりやったり、早くやってみたり。
まったく同じ動きでも工夫次第で、全然違った印象の振り付けになります。

動きに慣れてくると、その人らしいアレンジも加わったりして、エリンさんも参加者たちの振り付けを楽しんでいました。

(エリンさんの振り付けをすっかり自分のものにした森しずかさん。振り付けの最後ににっこりと笑うアクトを追加したしずかさんにエリンさんから「かわいい!」の声も。)

名残惜しいですが、ここでエリンさんのワークはおしまい。

 

次にやったのは折り紙ワーク。

自分の体を折り紙に見立てて折ってみたり、事前に用意された折り紙をテーマに動きを考えて動いてみたりしました。

(参加者が折り紙ワークをやっている様子を見て、声をかけて行く二人。参加者の緊張もほぐれて和気あいあいとした雰囲気になってきました。)

 

折り紙のテーマは「鶴」と「手裏剣」。

鶴になったように大空を羽ばたいたと思ったら、今度はみんなで手裏剣に変身!
手裏剣で攻撃したり、手裏剣になりきって鋭利な感じをイメージした動きをしたり、思い思いの動きをします。
お互いの面白い動きに触発されて、どんどん面白い動きが出てきます。気持ちもほぐれてきたのか、参加者のみなさんからは笑顔もこぼれます。

(手裏剣の形を真似るKAZUKO SIMIZUさん(上)と、手裏剣を投げる様子を披露する斎藤久美子さん(下)。)

次のワークは世界の挨拶。
世界の色んな挨拶を、今日参加している20人に向けてそれぞれ挨拶していくこのワーク。
日本ではお辞儀をして挨拶しますが、ほかの国ではどうやって挨拶するのでしょうか。

実はあやかちゃんはインドに、金井さんはフランスに住んだことがあり、二人からは日本の挨拶の他にインドとフランスの挨拶も紹介されました。

(フランスの挨拶の仕方を説明する金井さん。このあと、みんなでキスを送りあって挨拶をしました。)

手を合わせてお辞儀をしたり、ハグしたり、キスしたり、握手をしたり、コロナ禍では肘を合わせる挨拶もあるのだとか。
「挨拶」ひとつとっても世界にはいろんな文化があり、その違った文化の中にいる人とコロナ禍でもこうやって同じ時間を過ごせたのは、とても貴重で素敵な体験でした。

 

水分補給の休憩を取ったら、最後のワーク。
最後は「True Colors CIRCUS /SLOW CIRCUS PROJECT『T∞KY∞ ~虫のいい話~』」の中で踊る振り付けをみんなでやりました。
稽古場から参加している出演者たちも、ここぞとばかりに張り切ります。

(『T∞KY∞ ~虫のいい話~』の振り付けをみんなで踊っている様子。左上から出演者たち、エリンさん(右上)、gene guthさん(左下)、 Tomoko Tamaiさん(右下)。)

短い時間の中でみなさん完璧に踊れるようになりました!
この振り付けも音楽も本番と同じもの。
今日のワークショップで『T∞KY∞ ~虫のいい話~』の予習ができちゃいましたね。
みんなで踊れるようになったところで残念ならが終わりの時間になってしまいました。

 

最後は、コロナで人と直接会うことが難しいいま、お互いに“ハグ”と“愛のパワー”を送りあいました。

(みんなにハグを送るアメリカ出身のKristen MC Quilinさん。彼女の大きな愛のパワーにみんなも負けじとハグを送りました。)

この記事を読んでいる皆さんのところにも愛のパワーは届きましたか?

土曜日の午前中という、平日の疲れを引きずるこの時間にもかかわらず、心も体もほっこりと温まるワークショップになりました。

そして、ハグと愛のパワーを受け取った出演者のみなさんは、気持ちを新たにサーカス公演の稽古に臨みます。
本番まであと3週間。
いったいどんなサーカス公演になるのでしょうか。
皆さんお楽しみに!


(最後、参加者の皆さんに稽古場から手を振る出演者たち。ワークショップで愛のパワーをたっぷり充電しました。)


<公演概要>
True Colors Circus
SLOW CIRCUS PROJECT
『T∞KY∞ ~虫のいい話~』
日時:2021年4月25日(日)18:00〜
2021年4月26日(月)18:00〜
    (上演時間は1時間を予定)
会場:池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアター
(池袋駅西口バスターミナル、東京芸術劇場に隣接)
視覚障害をお持ちの方のための会場までのアクセス
予約開始日:4月8日(木)予定
料金:無料(要申込・全席自由席)


https://www.slowlabel.info/4681/

 

 



SLOW CIRCUS PROJECTについて

SLOW LABELより発足した、日本初のソーシャルサーカスカンパニー。
ソーシャルサーカスは、サーカス技術の練習や習得を通じ、社会性やコミュニケーション力を育むプログラムとして、世界各地で社会的マイノリティ支援に活用されています。
SLOW CIRCUS PROJECTは、2017年よりシルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受け、世界各地のでソーシャルサーカスを実践する団体と連携しながら、障害のある人とのパフォーマンス創作、ワークショップなど国内での普及・実践に取り組んでいます。

 

SLOW LABELについて

SLOW LABELは国内外で活躍するアーティストとともに、コミュニティがかかえる課題を発掘し、さまざまな分野の専門家や市民・企業・行政をまきこんで、マイノリティの視点から社会課題を解決にみちびく、「もの」「こと」「人」のしくみをデザインします。生産性を重視しがちな社会に「スロー」な感性をとりもどし、じぶんたちのあり方を問いつづけ、変化をおそれずに、多様性と調和のとれた社会をめざします。

 

True Colors Festival- 超ダイバーシティ芸術祭 – について

True Colors Festival(トゥルーカラーズ フェスティバル)は、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭です。誰もが居心地の良い社会の実現につなげる試みです。世界的な危機により、私たちは身近な人たちと引き離される経験をしています。でも、だからこそ人とつながること、共に楽しむことの大切さを再認識しました。新たな環境で、アーティストと観客が、どうやって体験を共有し、共に楽しむことができるのか。みなさんと一緒に考えながら、プロジェクトを展開していきます。

 

 

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