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10月15日に座・高円寺にて発表が行われた「みんなで絵本」。
8月の出演者オーディションから、発表当日までの歩みをみなさまにご紹介します。
引き続き稽古の様子をご紹介!
これまでのレポートはこちら
→ 【レポート】「みんなで絵本」~発表会までの歩み1~
→ 【レポート】「みんなで絵本」~発表会までの歩み2~
無事に中央図書館での発表が終わり一安心したのもつかの間、次の子育てプラザに向けての稽古が始まります!
実際に発表を行う子育てプラザを使用させていただいての稽古です。
まずは全体で、前回図書館に来場いただいた方々からいただいた感想やアンケート結果、モニターとしていらした聴覚障害、視覚障害の方々からの意見を共有しました。特に話題に上がったのは「お客さんにどこまで情報を伝えるのか?」ということです。
『みんなで絵本』は、障害の有無関係なく様々な人が楽しめる舞台を目指している企画です。そういった多種多様な方々に対して「どこまでの情報を手話や言葉で正確に伝えるのか?」「どこまでをお客さんの想像力に委ねるのか?」という点について、メンバー全員で話し合いました。
言葉や手話で情報を伝える瑠霞さん、マイムや演技でよりお客さんの想像を膨らませる各チーム、という役割をハッキリさせるため、以前の稽古にも増して瑠霞さんと各チームのコミュニケーションが増えました。
短い稽古時間の中で、金井ケイスケさんと栗栖良依さんも交えてチームごとに稽古を継続。中央図書館の公演までは、各チームのリーダーであるくるくるシルクの三人が創作の中心に立っている印象が強くそれぞれの創作過程が色濃く出ていました。
今回の稽古では、オーディションメンバーそれぞれの「これをやってみたい」「もっとこうしたい」という意見も多く出て、どのチームも体を動かす時間が増えた気がします。
チームごとの練習と経過発表を繰り返した後に、最後に全体で通し練習を行いました。瑠霞さんと各チームの意見交換を繰り返した結果、互いの動きやセリフが見やすくなり、作品の場面の情報は得やすく、演者たちの動きから想像が膨らませやすくなったように感じました。
そして迎えた当日、今年の中でも稀にみるほどの大雨でしたが、両公演とも満席の参加をいただきました。『アリとキリギリス』でキリギリス役をしている奈苗さんが雨の影響で出演できないハプニングがありましたが、アリ役のくるくるシルクの立川真也さんが一人でジャグリングやマイムを中心にワンマンショーを務めて大活躍。
今回も参加いただいたモニターの方たちからも「前回よりも分かりやすかった」「見やすくなっていた」という感想をいただくことが出来ました。ですがまだまだ改善点もたくさんあります。公演が終わった後のフィードバックの時間では、演者全員真剣な様子でモニターの方々からの意見に耳を傾けていました。
公演が終わった後に会場を歩いていると、「ピュー!!」と北風の真似をしながら走り回る子や、『大きなカブ』のYuZuh0さんのようにI字バランスに挑戦している子たちの姿が目に入りました。
子どもたちが真似をしたくなってしまうほど個性的なキャラクターたちが織りなす『みんなで絵本』。長いようで短い2カ月間を経て、最後は10月15日の座・高円寺での発表です。
★メイキング動画はコチラ
文化庁委託事業「令和4年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
主催:文化庁、認定NPO法人スローレーベル
共催:杉並区、杉並区教育委員会
協力:NPO法人劇場創造ネットワーク / 座・高円寺、NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
プロデュース:栗栖良依(SLOW CIRCUS プロデューサー)
演出監修:金井ケイスケ(SLOW CIRCUSディレクター / サーカスアーティスト)
チームリーダー:くるくるシルク(高橋徹・藤居克文・立川真也)
制作:山下円、和田海舟、徳川亮祐
報道関係者の皆様からのお問い合わせ先
認定NPO法人スローレーベル 広報担当:塚原沙和
TEL・FAX 045-642-6132(平日10:00-17:00 FAXは24時間対応)
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